Nextcloud の「メール」アプリは使えるか

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現在のバージョンの Nextcloud には、カレンダーやトーク、メールといったグループウェアのような機能が標準でインストールされます。これは現在の Nextcloud が Nextcloud Hub としてコラボレーションを重視する方向に舵を切ったことに由来する、そうです。オンプレミスで管理しなければならないというデメリットもありますが、一方で好きなように機能を追加できるという強みを生かした方向性と言えるかもしれません。

さて、そんな Nextcloud の純正メールアプリですが、使えるのでしょうか?

結論から述べると、

楽介の環境では、使い物になりませんでした。

細かく見て行きましょう。

ちゃんと Nextcloud で使えるメールアプリ

使えないアプリじゃなくて使えるアプリがストレートに知りたい方は、以下の記事に。

Nextcloud のメールは RainLoop を使おう

Nextcloud のメールアプリのダメなところ

迷惑メールに強いようで弱い

Nextcloud はオンプレで導入できるので、 Sieve フィルターサーバーを設定することができます。 本題とは外れるので簡単に説明するに止めますが、 Sieve は迷惑メールフィルターを設定できる専用のフィルター言語です。PC にメールをダウンロードする POP3 タイプのメールクライアントであれば、迷惑メールフィルターが標準搭載されていることが多いですが、 メールサーバーにあるメールを直接参照する IMAP4 では自分でカスタマイズできる迷惑メールフィルターがないことが通常です。

そこで、 Sieve が使えるというのが利点なのですが……

それ以前に、多言語の迷惑メールは、メール本文のエンコーディング(文字コード)の設定が間違っていることが多々あります。するとどうなるかというと、

このように、 mb_convert_encoding() 関数でエラーが出てしまいます。これは、楽介が利用しているメールサーバーのひとつによって、エラーが出ているメールに「x-unknown」というencoding 情報が付与された結果なのですが、こうなるといつまで経ってもメールの読み込みが完了しません。

こんな感じで、いつまでも「メッセージの読み込み中…」がグルグルするのを、延々と待ち続けるハメになります。

ちなみに、同じメールアドレスを、 gmail 経由で受信した場合はきちんと表示されました。迷惑メールフィルターによって、encoding が間違った迷惑メールが排除されたためなのか、あるいは gmail のサーバーが優秀で、きちんとした encoding 情報を付与してくれたためなのかは不明です。

全文が表示されない

Gmail 様の力によってメールが受信できるようになったのですが、更に問題がありました。

楽介の環境が悪いのかなんなのか、上図のようにメールが途中で切れてしまいます。

これでは、さすがにメールソフトとして使い物になりません……。

2022/10/8 追記

この記事を書いた直後、アップデートが来て、一部メールは改善したものの、やはり数行程度で表示がされなくなる現象は継続中でした。

Nextcloud メールアプリのいけてるところ

添付ファイルを直接、 Nextcloud に保存できるところ。

ネットワークドライブにマウントしていて、通常のドライブと同様に使えるとはいえ、ローカルに保存しないで Nextcloud のストレージに直接保存するのは残念ながら安定しません。

その点、Nextcloud のメールアプリを使うと、メールに添付されているファイルを直接 Nextcloud のストレージに保存できるので、テレワーク環境・モバイル環境で回線が不安定な場合にもストレスが少なく作業ができます。

また、一旦、ローカルの PC に保存しないため、 Chrome Book のようなシンクライアントでも活用できますし、データ流出のリスクを減らすこともできます(保存箇所が少なければ少ないだけ、いいです)。

ここは本当に「クラウドストレージにメールアプリがついている」利点が集約されており、敢えてオンプレでストレージを展開する動機にもなるので是非なんとか頑張って欲しいところです。

終わりに

電子メールという仕組み自体が、業務においてメインの連絡手段として使われなくなってきています。ご存知の通り、 Slack や Chatwork, Microsoft の Teams などですね。プライベートにおいては、 Discord のようなアプリケーションもあります。もちろん、 Nextcloud にも Talk というコミュニケーションツールがついています。

しかし、会話のような密なコミュニケーションなら上記のようなチャットツールですむのですが、一方で、社外の相手と、薄いコミュニケーションを取る場合、まだまだメールの活躍の場は多いように思います。請求書や領収書を月に一回送るような場合ですね。以前であれば封書だったようなものです。このためにわざわざチャットツールを用意するのも、なんだか大仰な感じがします。

そういうわけで、 Nextcloud のメールアプリに、もう1つ期待したいことが、添付ファイルをそもそも自動で Nextcloud に保存するという動作です。

アプリのリストを眺めていると、昔はあったようなのですが、動作するバージョンが非常に古く、現在のバージョンでは動作の保証がされていないようです。残念……。

もっとも、何でもかんでも自動で Nextcloud に保存されてしまうと、今度はマルウェアまで Nextcloud の中に保存し続けてしまうリスクも抱えることになるため、現行のバージョンで動作したとしても、信頼できる送信元に限定したり、ウイルスチェックを行うアプリを導入したりなど、導入する上で気をつけるべき点は多くあると思います。

楽介でした。

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