Twitter(X)の収益化にも!?ChatGPTを越えるAIツール

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2週間ほど前から一部ユーザーには開放されていたらしい、 Ads Revenue Sharing(広告収益の分配)が世界的に展開されたようです。詳しくは以下の公式 X を。

収益の分配を受け取るには、

  • Twitter Blue(認証 Subscription)が有効 または認証済み組織のアカウントであること
  • 過去3ヶ月間の累積インプレッション数が15M(1,500万)以上であること
  • フォロワーが500人以上であること

参考:https://help.twitter.com/en/using-twitter/creator-ads-revenue-sharing

相互フォローといった文化が根強い日本の Twitter ユーザーであれば、一番下は結構満たしている人も多いのではないでしょうか(筆者……?)。しかし、1,500万インプレッションをコンスタントに維持するのは、1発の buzz 狙いだとなかなか難しそうです。

そう考えると、フォロワー500人以上というのは、原文に忠実に「最低条件」とみるべきで、数千~数万フォロワーに対して、コンスタントに有用な情報を届けるのが堅実かつ王道になりそうです。もともと広告で運営されているメディアは無理に X から自社サービスに無理に誘導しなくても X 上で収益を獲得できそうです。ユーザーはX上で必要な情報が全て得られユーザー体験が向上し、結果としてメディアは X 上で情報を完結させられるようになり、自社サービスのトラフィックを抑えられます。そうすると X はユーザーの離脱を防ぐことができる、という絵図だと考えられます。

さて、そうなると X で収益化を目指したい! という人も出てくると思います。YouTubeやTikTokに続くフリークリエイターの戦場ですね。

しかし、様々な方法でフォロワーを獲得しているものの、必要なimpを獲得するだけのツイートを思いつかない、という場合には AI の力を借りて見ましょう。

※ 規約を流し読みした限り、生成 AI の利用に関する内容は見当たりませんでしたが、「その他」とか「権利侵害」とかで支払を拒絶される可能性だけは留意しましょう……。

いろいろなテキストコンテンツを生成できる Cohesive.so

Cohesive はテキストコンテンツを生成することに特化した LLM の AI サービスです。ChatGPT のプロンプトとの面倒な格闘を終わらせるというツールです。Google アカウントがあれば、クレジットカードなどの課金情報の入力をなしにフリー版を使い始めることができます。とりあえず試してみたいときに、月額サブスクリプションのキャンセルを気にしながら使用するのはめんどうですからね。これはありがたいです。

Cohesive.soのアカウント作成

「Sign up for free」ボタンから、

Continue with Google ボタンでアカウントを作成すると便利です。

メールアドレスなどの確認はありませんが、興味のある(利用予定のある)機能についてのアンケートなどが表示されます。

適当に選択してContinueボタンで進みます。

選んだ内容に応じてチュートリアルが表示されますが、現状英語ですし、使い方もさほど難しいものではないので興味がなければ右上の「Skip tour」リンクでスキップしてしまいましょう。

最後に料金プランの選択画面がでますが、左下の地味な「I’ll start with free, limited usage」(制限された内容の無料プランで開始)を選びます。ハードに使い込むなら課金するといいと思います。 ChatGPT よりも安価ですので、複数アカウントのTweetもどんどん作らないといけない人などは文句なしに契約でいいと思います。

Cohesive.soでコンテンツ作成

CohesiveのTwitter Tweet(X)の作成

 

ログインするとTemplateの選択画面が表示され、面くらいますが、左メニューからジャンルを選びましょう。今回は Twitter(X)の投稿なので、 Social Mediaを選びます。すると、右側のカードがSocial Media 関連に限定されますので、Tweet Generator を選びます(お気に入りの数が、需要の高さを物語っていますね)

CohesiveのUIは基本的には「メインのプロンプト」(一番上の白背景)と、オプションの入力(下部の薄い背景)に分けられています。オプションの入力は ChatGPT に追加されたカスタム指示のようなもの・更に細分化されたものだと思われます。

最初使ったとき、メインのプロンプトに入力できることに気付かず(about の後ろに入力できるが、タイトルだと思っていた)、「動かないじゃん!」ってなってました。

  • Write a Tweet about(以下についてのTweetを書きなさい): ここにChatGPTのプロンプトのようなことを書く。日本語でも可能。ただし、aboutなので名詞形がいいと思います。
  • Reference Links(参考リンク):リンク先の記事についてのツイートの作成など。WordpressのSocial連携でX が死んだので、筆者はこれを一番使いそうな……。
  • Target audience:ターゲット 。明確に呼びかけるのでなければ省略した方がいいかもしれません(例:5000兆円欲しい人)。
  • Tone:トーン。カタカナ英語だと「声のトーン」といった感じで雰囲気ですが、日本語の雰囲気はあまり得意では内容なので、「村上春樹のような文体」「新聞のよう文体」など、具体的な例を入れるとよさそうです。
  • Tweet format: single tweetやThread(繋げてリプライ)など入力できますが、single tweet か Threadでとりあえずはいいと思います。

入力が完了した「Go」で作成します。

しばらく待つと、このように出力が得られます。正直に言って、イマイチですね。最初の1行がまるまる不要です。先に述べた通り、変にオプションを入力するとこのようになってしまうようです。

こういうときには、出力されたテキストを選択して、画面下部にある 「Ask Cohesive AI」テキストボックスを選択します。ここにも、テンプレートな指示がいくつかありますが、ここでは自然言語だけで指示してみます。

いい表現が見付からなかったので、こんな感じになりました。他意はありません(が、枝葉や例外が様々あった方が断定的な方がSNSではbuzzりやすいことは確かですね)。

  1. 出力が気に入らない場合、別のオプションの生成ができます
  2. 出力が気に入ったら、選択部分をこれで置き換えます。
  3. 作業を完了します

このように、気に入らない場合の修正なども簡単にでき、ChatGPTのように「ここ!」と指示する場合には、GUIから明示的に指示できるのが、この形式の利点ですね。

イメージとしては、最初に作業指示のメモを出してレスポンスを受け取り、気に入らなかったら赤を入れるといった感じでしょうか。

Cohesive.soでTwitterに添付する画像を作ってみる

Twitter(X)でも、テキストだけよりも画像や動画がついていた方が目につく率が向上するそうです(特にengagement)。これは、なんとなくイメージが湧きますね。Twitterに添付できるフリー画像も多くありますが、毎回選ぶのも大変です。もちろん、SDXLなどの生成AIを利用するのも一つの手段ですが、別ページを見に行くだけでもそれはそれで面倒だったりします。

Cohesive.soでは、すごいことに画面を遷移しないで画像を生成することもできます。

Tweet(やblog post)を生成した画面から、同じく下部のテキストボックスを選択します。

ここではテキストを入力する前に、出現したメニューの中から「Generate Image with Cohesive AI」を選択します。

続いて

  1. 生成したい画像に関連するテキストを入力
  2. Enter でSearchする

ここで、Doneをクリックしてしまうと何もせずに閉じてしまうので注意しましょう。

しばらくすると画像が生成されます。残念ながらただのお花ですね……。接続先は LLM ではなく、画像生成AIに直接プロンプトを送っているようなので、英訳して送信するとイメージに近い物が出力されます。

気に入った画像があればクリックすることで編集中の画面に登録されます。Twitterに利用する場合には、画像を右クリックしてコピーするといいでしょう。

おわりに

X (Twitter)の広告収益分配、言い換えるとインプレッションによる収益で生活するプロのXerが誕生する可能性が開けたので、その補助に使えそうな Cohesive.so のご紹介でした。ChatGPTと比較し、コンテンツ作成に特化しているため、まだまだ使える機能が多くあります(PDFへのエクスポートや、wordpressとの接続など)。

一方で、日本語のTwitterで使うには、文字数制限をオーバーしてしまうことがあり(それでもChatGPTのしゃべりすぎよりは大分ましですが)、それなりの工夫が必要です。

それでもこの品質のLLMを、使いやすいUIで無料から試せるのは非常に有効なツールでしょう。また、言い方を変えれば AI, LLM に依存しすぎないコンテンツ作成(人の手が入る)となるため、 LLM によるコンテンツ生成になんらかのペナルティが入った場合でも、使い続けられる可能性があると言えます。

なにより、「言いたいことはあるけど、とっかかりが分からない」という状態を解消するには非常に有効なツールなので、是非一度試してみて下さい。


カバー画像:UnsplashJoshua Earleが撮影した写真

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