皆さんこんにちは、楽して働きたい人です。今回は当ブログとしては珍しい、速報系の記事となっています(1週間遅れですが)。
豊富なテンプレートと素材から、オシャレデザインが簡単に作成できるクラウド型ツール、Canvaが日本語対応したので試してみました。
Canvaとは?
元々、英語でリリースされていたクラウド型デザインツールです。無料でも充分に利用できたのですが、なんといっても英語だとフォント、書体の問題がありました。
今回、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズさんが独占契約を結んだことで、日本語UIおよび、日本向けテンプレート、素材などの提供が開始されたようです。もちろん、種類は多くないですが、日本語フォントの提供もされているようです。
デザイナー系だったりでAdobeツールに親しんでいる方なら、Adobe Sparkのようなものだと考えていただければ分かりやすいかもしれません(ただ動画はないようです)。
基本的に無料ですが、一部有料の素材($1)があったり、また月$9.95(年間一括契約)のプランに入ると、使用可能容量が無制限になったり、フォルダ分け、自動リサイズなどの便利な機能が解放されるようです。
早速さわってみた。
アカウントを作成し(Googleアカウントなどと連携させるとサインアップが非常に簡単です)、ログインするとこのようなダッシュボードに案内されます。チュートリアルがあるはずらしいのですが、筆者の環境ではありませんでした。
画面左はメニューで、読んで字のごとくですね。今時のクラウドツールらしく、チームを作成でき、デザインの共有もできます。デザイナーとノンデザイナーの意思疎通のツールとして、モックアップ作成などにも使用できるかと思います。
そして、デザインを作成する場合は、右上のパネルからまずテンプレートの大まかな種類を選択して、更に細かく選んでいくことになります(もっと見るボタンから、予想以上に大量のテンプレートのカテゴリがみられます)。
更に、右下のパネルにはこれまで作成したデザインが表示されています。
今回は、このブログのヘッダーを作って見たかったので「Facebookカバー」を選択してみました。
テンプレートから作成
テンプレートのカテゴリを選ぶと、編集画面が新しいタブで開きます。まず最初は開かれているレイアウトメニューから、適当によさそうなのを選びましょう。
レイアウトが気に入っても写真が気に入らない、という場合でも後から素材を変えられるので、なんとなくで選びましょう。また今回は1ページだけにしますが、「新しいページを追加」ボタンで一つのドキュメントにいくつもページを追加できます。
ビジネス用途だと、特にプレゼン資料をさっさと仕上げたいときなどに威力を発揮するでしょう。
また、「無料」バッジがついていないレイアウトや素材などは、有料となりますので気をつけてください(いきなり請求されたりはしませんが)。
背景を変更
適当なテンプレートを選択されると、このように右側のパネルに変更が一気に適用されます。このまま文字だけ変えてもいいのですが、背景画像も変えて見ます。
背景を変えたい、となるとついつい「背景」をクリックしたくなりますが、ここでは「素材」の中の「無料写真」をクリックします。
通常だと、「無料写真」が開いていて3つしかカテゴリがないような気がしますが、「無料写真」アイコンをもう一度クリックすると素材一覧が閉じて、他のグラフィック素材のカテゴリーが表示されます。
ここでは無料写真に戻って……
気に入った画像を右側のパネルにドラッグします。
すると、何故か上手い具合に……
画像が入れ替えられ、ついでに薄く加工されています。これは右上にある「透明度」のプロパティが画像入れ替えの際に、前の画像から引き継がれたからです。
更に、画像をダブルクリックすることでトリミングのやり直しができます。ここでは、ちょっとだけ自動のより下げて見ました。
文字の辺りをクリックすることで、文字内容も変更することが出来ます。左上がフォントで、他は大体見れば分かりますね。少し見慣れない、「AA」のアイコンですが、これは文字を大文字に固定するもので、日本語には当然関係ないものです。
Canvaのいい点
まず何と言っても、テンプレートや画像素材などが無料にもかかわらず一定クオリティ以上のものがそろっていて、自由に使える点です。更に、有料契約したり、$1をケチらなければ快適に格好いいものが作れます(オリジナリティなどにこだわらなければ)。
また、機能がシンプルな分、直感的に使え、レスポンスも上々です。
Canvaのよくない点
まだまだ日本向けサービスが始まったばかりなので仕方ないですが、日本語向けのテンプレートがどうしても少ないのが挙げられます。英語で表示されている内はかっこよく見えても、日本語で打ち直すといまいち……というのはCanvaに限らず、テンプレート系ではよくありますが、テンプレート数が多い分、どうしてもそれが目立つと思います。
また、フォントの選択についても、欧文のみのフォントと和文対応のフォントが混在して表示されるので、少し分かりづらく、選びにくいです(日本語フォントがそもそも少ないのは仕方がないとしても)。
日本語関連以外としては、機能がシンプルでテンプレートベースな分、ちょっとした変更に対応出来ないのがつらいところです。
例えば、背景画像を変更したら文字が読みづらくなったのでドロップシャドウをつけたいとか、袋文字にしたいとか、そういう細かな調整などはほぼ出来ないと思っていいのではないでしょうか?
終わりに
いかがだったでしょうか? よくない点に少し長々と書いてしまいましたが、お手軽に作れるという点ではやはり非常に便利です。
普段からデザインを業務で行っており、グラフィックソフトに精通していてもSNSやblogに載せるちょっとした画像を1から毎回作るのは相当な労力です。まして、仕事で撮影から編集から全て気合いを入れて制作できるならともかく、当サイトのような個人blogだと正直相当大変です。
また、もちろんグラフィックソフトなど使えない、ライセンスの都合で使わせてもらえない……といった営業担当などが、素早くプレゼンやA4資料などの営業ツールを作成できるというのは仕事を効率的に行う上で強力な武器になると思います。
総じて、グラフィックが苦手な人には強力なメインツールになりますし、グラフィックが得意な人にとってもサブウェポンとして、またインスピレーションを得るツールとしても使えるのではないでしょうか。
以上、ファーストインプレッション的記事でした。