テレワークを今すぐ始めたい人向け速報まとめ

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こんにちは楽して働きたい人です。

既に動いている方も多くいらっしゃるとは思いますが、新型コロナウィルスによる肺炎・自粛ムードにより、テレワークの流れが一気に加速していますね。筆者なぞは普段からテレワーク状態なので構わない……かと思いきや、その他の一般職向けのテレワーク環境を一気に整える必要があったり、折しもWindows7サポート終了によるPC品不足が続いていたり……となかなか一筋縄ではいかない状態です。

そんな訳で、速報ですが実際に活用しているツールをご紹介。速報なので詳しい解説などはなしに、「これは使えるかな?」くらいにしていただけるといいかと思います。

オンプレミスの基幹システムでテレワークするならSoftether VPN

海外出張やセキュリティ的な不安が残る公衆wi-fiから仕事をするときにも使える、オープンソースのVPNがこちらのsoftether VPN.

テレワークで活用する際の注意点としては、

  1. Windowsネットワークを活用したサーバー – クライアントシステムの場合は、ホスト名をIPアドレス指定にし直さないと動かない場合がある。
  2. UDP高速化などの設定をオフにしないと通信が不安定になる場合がある。
  3. VPN用に作成される仮想NICのメトリックが1で作られるので、クラウドサービスなど、社内ネットワークを経由しないでアクセスしたいサービスがある場合はメトリックを手動で調整する必要がある。

VPNをお手軽・低コストで導入できるので、ルーターの設定ができない場合、port forwardingに制限がある場合、急ぎの場合(今ですね)に活用できると思います。

なにより、Softether VPN Serverを一台稼動させておけば、テレワークに限らず上記公衆wi-fiや、国内サービスへのアクセスが制限される海外出張の際に活用できるので今のうちに偉い人にごり押しで設置してしまってもいいかもしれません。

テレワークで会社のPCに直接アクセスしたいならChrome リモートデスクトップ

法人向けサポートなどが必要な場合は有料サービスの方がいいと思われますが、機能の面で言えば(マルチディスプレイ環境が若干使いづらいとはいえ)全く問題ないのがChrome リモートデスクトップです。

Google純正のサービスであるため、Googleアカウントとの連動も可能なので比較的安心できます。また導入自体がChrome を既に利用していれば非常にお手軽なのも嬉しいですね。

パフォーマンスを気にしなければ、PCで出来る作業はほぼ全てリモートデスクトップで出来ると言っても過言ではありません。

社内NASの代わりにファイル共有

上記のSoftether VPNを導入していれば社内NASにはアクセスできると思います。思いますが、各社員が好き勝手に社内 – テレワーク環境のデータ移動のためにNASを経由しては後々問題が起こるのが目に見えています。そうでなくても、管理ルールの整備が間に合うとも思えないですし。

そこで、以前もご紹介したことのあるSyncthingを使い、各個人のPC – テレワークPCでファイルの共有を行えば難しいことを考えずにローカルに保存されているファイルを同期することが出来ます。

しかも、以前と違い、Windows, Mac, Linux等のクロスプラットフォーム用にGUIラッパーが整備されたので導入・管理が非常に楽です。

とりあえずファイルだけ移動出来ればなんとか……という場合には採用してみるのもいいでしょう。ただ、初期設定の際には同期するPCを全てに触れないといけないので、上記のChrome リモートデスクトップなどを併用すると楽ですね。

出社してても会議は危険。とりあえずWeb会議だ。

ZoomはWeb ミーティングシステムとして非常によく使われているシステムのひとつで、無料版でもグループ会議が可能(40分までの制限あり)なのでとりあえず導入してみよう(あわよくば有料版を利用しよう)というときに第一候補として挙がるのではないでしょうか。

他にも、プラグイン・実行ファイル不要のWebRTCを利用したシステムなどもあるのですが、カメラが接続されていないせいか(?)正常に起動しなかったので今回はご紹介しませんでした(筆者も結局Zoomを利用しています、ちょっとミーティングの設定が面倒なのが嫌ですが…)。

もちろん、社内に限れば普段利用しているシステムを流用できるとは思いますが、社外のクライアントとの打ち合わせなども必要になる場合はこういったシステムが必要ですね。また、社内でもビデオチャット機能が不十分だったり、ホワイトボードが無かったりなどがあるのでとりあえず試してもいいと思います。

アナログな札、伝言メモの代わりはカンバンにしてしまおう、Trello

こちらも、代替ツールも含めて以前当blogでもご紹介したカンバンツールです。オンプレミスでインストールするのもいいですが、無料でもチーム活用ができ、クラウド(SaaS)のTrelloはやっぱり便利。

もちろん、既に活用している読者も多いとは思いますが、テレワークで活用する際のおすすめの使い方は、なかなかなくならない「デスクの上に置いておく伝言メモ」。各社員の担当ボードやリスト(列)をフォローさせて伝言をそこに集約することで伝言の量を可視化しつつ管理しやすくできます。どんなに頑張っても、チャットツールで細かなタスクのやりとりは面倒・散らかりますからね。

仮想化してクラウドに乗せてしまえ、仮想化ツール

ここまでは筆者も手を出せていませんが、これを機会に各ユーザーの環境を仮想化してしまうというのも一つの手段です。

クラウドアップロードすると利便性は大きく向上しますが、社内ネットワークからは当然切り離されるためVPN環境の構築など、膨大な作業が発生します。とはいえ、テレワーク期間のみ仮想マシンで作業し、終了したら実機に戻る……というのは一時的なリースPCを活用しなければならない場合などは、情報漏洩のリスクを軽減することができるのではないでしょうか(それでも強力な分、これを機会に本腰を入れてテレワーク環境・シンクライアントを整えたいという方にのみおすすめできる方法ですが……)。

しかし、技術とリソース(予算や人手)に余裕があれば、仮想化してクラウドにアップしネットワークを構築することで高いセキュリティを維持したままテレワーク環境を構築できるので一押しと言えますね。どの拠点・PCからアクセスしても基本的に仮想マシンに汚染は及ばないはずなので(もちろん、変な運用をしないこと前提になります)。

予算をぶんどれ、助成金活用

都内の企業限定になってしまいますが、東京しごと財団が緊急助成金を開始しています。

基本無料のツールを活用して予算を抑えるのはもちろんですが、多くの企業で課題となるのはハードウェア自体の確保ではないでしょうか。私物PCではセキュリティ・コンプライアンス上の問題が発生しますし、かといって、普段内勤の社員の分のノートPCを用意している企業も多くはないでしょう。

融資ではなく助成金、かつ、助成率10/10ですので是非活用していただきたいと思います。

最後に

実際のところ、迅速にシステム移管できないのは電話システムではないでしょうか。既にIP電話を活用している会社さんであれば問題ないですが、旧来の電話回線のままだとどうしてもテレワークに移行しづらいと思います。

クラウドPBXを提供している会社さんの中には、屋内PBX-ゲートウェイも活用して(?すみません、専門外なので詳しい仕組みは間違っているかもしれません)既存電話番号をIP電話化しソフトフォンで受電、架電できるようにするサービスも提供しています。とはいえ、無料ではないですし、恐らく今のタイミングで迅速に導入というのも難しいと思うので、今回のまとめからは外させていただきました。

筆者も現在、テレワーク関連の相談を多く受け、実際何人かをテレワークへ移行させていますが利用システムをクラウドに移行している部署ほど、当たり前ですが移行が容易です。逆に、どれだけ書類(請求書など)の電子化を進めようとしても頑なに紙ベースにこだわってしまう部署やお役所関連については対応が難しいですね。

この記事が少しでも今回の騒ぎでオーバーワークになっているIT関連部署の助けになれば幸いです。

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