Warning: Undefined array key "options" in /home/c1397404/public_html/ict-worker.com/wp-content/plugins/elementor-pro/modules/theme-builder/widgets/site-logo.php on line 192

Raspberry Pi をセットアップしてみるよ!

FacebooktwitterredditpinterestlinkedinmailFacebooktwitterredditpinterestlinkedinmail

今回は、効率的にIT仕事をする上で便利な Raspberry Pi をセットアップします。

楽介は、FreeBSD や Linux をIntel CPUのPC(x86系またはAMD64系)にセットアップした経験は多いですが、Raspberry Pi のようなマイコンは初めてです。手探りな作業録となります。

Raspberry Pi のセットアップの目的!

Raspberry Pi って仕事の何の役に立つの? という気持ちで検索した方もいると思うので、今回の楽介のセットアップ目的を先にご紹介します。

1. ファイルサーバーとして使用する

ちょっと前まで、会社でファイルを共有するといえば、NASが主流でした。今回は、このNASに近いものをRaspberry Pi を使って構築します。

もちろん、Microsoft365についてくるOneDrive など、業務外で自由にできるクラウドストレージもありそちらの方が楽で、コストパフォーマンスもよいのですが、ペットの動画などがあり、1TBの容量では少し心もとないため、容量の大きなバックアップ先として用いたいと考えています。もちろん、業務で使う場合は、クラウドストレージでは速度が遅すぎる……といった場合はこういったオンプレミスのサーバーはまだまだ必要でしょう。

NASにしないのは、ついでだから他の用途にも使いたいな……というのがあります。

多機能なNASもありますが、自由なサーバーのインストールはさすがに難しいです。

2. VPNサーバーとして利用する

上記ファイルサーバーへのアクセスを、外部に公開するのはちょっと怖いので、外部からはVPN経由でのみアクセスできるようにしようと考えています。

3. WordPress のテスト環境として利用する

Local などを使って、WordPress をローカル環境で構築、完成したものを本番環境に適用することはできます。ただ、このやり方だと他の人が「ちょっと動いているところを見たい」といった場合に少し面倒です。

特に、メイン環境をデスクトップPC, 出先ではノートPCといった場合に、デスクトップPCを起動しておいて、かつリモートデスクトップなどを使ってLocal を起動しないといけません。

楽介は副業では、WordPressのサイト構築を現在は請け負っていませんが、たまに個人的に頼まれたときに便利なので用意しておくといいかなと思っています。後は、Elementor のテンプレートを保存・プレビューする場所としても考えています。

4. 一般的なレンタルサーバーでは動かないWebアプリを動かしたい

WordPress のような、ウェブブラウザ経由でアクセスはするものの、レンタルサーバーでは動かないWebアプリケーションというものは、結構あります。

今回は、プロジェクト管理ツールのRedmineをインストールしようと考えています。これは、他人と共有するつもりは今のところありませんが、現在多数のプロジェクトを抱えているので、いい加減、専用ツールが欲しいな……ということで、自分用に作って見ることにしました。

5. とりあえず慣れておく

Python を使った RPA を業務で使うことが増えている一方で、長時間動作させたい事例も増えています。

Windowsアプリの場合には、ARM 版の Windowsを使うとか、Linux 上のエミュレーター(Wine)などを使うとか、工夫は必要です。ただ、Web画面だけであれば Raspberry Pi OSや他のLinux デスクトップ環境でも使えるので、必要になったときに環境構築できるようにしておこう、というワケです。

Raspberry Piとは?

まずは今回取り扱う Raspberry Pi について簡単におさらいです。

Raspberry Pi, 通称ラズパイはARM という、IntelのCoreシリーズやAMDのRyzen, はたまたAppleのMシリーズとは異なる、低電力のCPUを搭載した小型のコンピューターです。シングルボードコンピュータとも呼ばれますね。コンセプトとしては、教育用の安価なPCとのことです。

CPUやメモリ、ディスプレイ出力ポートなど、デスクトップコンピューターの大体の機能が名刺サイズの基板に凝縮されています。HDD/SSDは内蔵されていませんが、microSDカードリーダーが搭載されていて、通常はこれにOSをインストールします。後は、ディスプレイやキーボード、LANケーブルなどを挿せば非力ながらコンパクト・低電力なコンピューターとして使用できます。

ARMアーキテクチャ用のWindowsであればWindowsも動作しますが、通常のWindows アプリケーションはエミュレーターを通して動作させることになります。そのためか、こちらの用途は余り聞きません。

どちらかというと、Raspberry Pi OS Lite を使ったサーバー用途(今回の楽介の用途)や、センサー類・カメラなどを取り付けてのIoT用途が多いように思います。

また、シングルボードコンピュータとしてのRaspberry Piの他、マイコンに分類されるRaspberry Piファミリー(Zero や Picoなど)もあります。こちらは、OSは搭載しないでセンサー類や出力機器(ディスプレイに限らず、LEDやモーターなど)と組み合わせたIoT用途がメインですね。より小さく安価ですが、扱いにはプログラミングの知識が(ほぼ)必須になります。

Raspberry Pi 4を購入する

今回楽介が利用するのは、Raspberry Pi 4Bの4GBモデルです。色々サーバーをインストールしますが、GUIなしで一人で使うだけなので、(多分)間に合うでしょう。

2022年9月現在、Raspberry Pi4は品薄です。世界的な半導体不足の影響というよりは、需要の増加が影響しているようです。そのため、個人用途の販売が抑えられ、業務用途に優先して流通させているようです。経済活動を優先しているということですね(小型PCですので、キオスク端末などにも使えます)。

安定して購入できるのはAmazon かつ、Starterキットになります。

ただし、品薄時はAmazon の製品は高めに設定されていることがほとんどです。

スターターキットは比較的、価格の上昇幅が低くなっているイメージです(企業用途で売れにくいからでしょうか?)。また、初めての場合は、いずれにせよスターターキットがオススメです。というのも、単品で購入すると本当にボードだけなので、起動に必要なmicroSDカードや電源供給用のType-Cケーブル、本体を保護するケース・ヒートシンク・ファンなどがついて来ないからです。

microSDカード・Type-cくらいならおうちに古いものが転がっている方も多いとは思いますが、ケースは購入するか3Dプリンタなどで自作するかですし、ヒートシンク・ファンについてはRaspberry Pi4にもなると大分高性能化が進み、ほぼ必須だそうです。用途・環境によっては使わなくても運用できるのかもしれませんが「なくても大丈夫」という判断は初心者には難しいです。そして、サイズにあったものを個別に買いそろえるよりはまとまっていたほうが買いやすいです。

ということで、最初はスターターキットが便利でしょう。

また、KSYさんがRS正規代理店さん、SWITCH SCIENCEさんが日本ユーザーグループでも紹介されており信頼度が高いみたいです。また、この2サイトは品薄時でもそれほど値上げはないようです。ただその分、すぐに売り切れてしまうみたいですが……。

個人的には送料や、会員登録(住所入力)の手間なんかもあるのでAmazonで買いたいのですが……、早く流通が安定してくれることを願うばかりです。

また、プログラム学習用、子ども用などにPCが欲しい場合。キオスク端末やシンクライアントとしてのデスクトップ環境が欲しい場合には、Raspberry Pi 400を採用する手段もあります。