フォルダ移動を3倍速くする【Chameleon Folder】 前編

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Windowsユーザーの皆さん、こんにちは。エクスプローラ、使いこなしていますか?

もちろん、エクスプローラといっても、Internet Explorerのことではなく、Windowsのファイルやフォルダーを操作するファイラーのことです(シェルのことはちょっとおいておいて)

今回は、このエクスプローラの操作を3倍高速・快適にするフリーソフトのご紹介です。

まだまだ不便な「ファイル操作」

人によってはサードパーティ製のファイラーを既に導入されているかもしれません。筆者も昔は色々なファイラーを試していました。現在も、限定的用途ですがAdobe社のBridgeとLightroomを使っています(Lightroomはファイラというか、写真管理機能ですが)。

ただ、サードパーティ製のファイラを導入して快適にしても、肝心要の「名前をつけてファイルを保存」、「ファイルの読み込み」のときにそのファイラが使えないと、目的のフォルダまで移動するのが時間がかかってしまいます。

  • 後者はアプリが対応していたら「ファイルのドラッグ&ドロップ」
  • 前者は「ファイルの新規作成」をしてから「ファイルのドラッグ&ドロップ」

というテクニックを駆使することである程度解消できます。しかし、別形式でファイルを保存したいときなど、どうしても先にファイラの方で空のファイルを用意しておけない場合があります。

そうなると、「本当はプロジェクト事にフォルダを分けた方がいいのに」と心の中で葛藤しながら、ついつい、デスクトップやマイドキュメントがどんどん汚くなって行くわけです。

こんなことをしていて仕事の効率がいいわけがありません。ましてや、悪いと思いつつやっているというのは、やっているときもストレスが溜まりますし、後で不便を感じたときに更にモチベーションが下がってしまいます。

 

エクスプローラ自体を拡張するChameleon Folder

そこで便利なのがChameleon Folderです。

Chameleon Folderはシンプルで「よく使うフォルダを登録、グループ化しておく」という機能がメインになっていて、それ単体でファイルを管理する機能はありません。

ただ、このソフトの場合、エクスプローラ自体の操作を「マクロ的」に拡張することで、ファイラの部分だけではなく「ファイルの保存」ダイアログのような部分まで、統一的な管理・拡張ができます。

そのため、エクスプローラ自体を拡張するファイラとは相性がいい(併用できる)場合があります。

 

ダウンロードとインストール

ダウンロード:Chameleon Folder(外部サイト)

英語サイトなのでびっくりするかもしれませんが、2015年6月現在、ページの1番下からダウンロードできるようです。

「Download」ボタンをクリックすると、外部サイトに飛ぶこともなく、AdWareの追加インストールのサジェストも(現在の所)ないので安心してインストール出来ます。

インストールが完了すると、通常Chameleon Folderは自動的に起動し、タスクトレイに格納されます。

見当たらない場合は、タスクトレイの▲をクリックして、上図画像のアイコンを探してみてください。アイコンが見つかればインストールは成功しています。

(それでもない場合、「プログラムとファイルの検索」などでChameleon Folderを検索して実行してください)。

 

使用前の準備、Option

最初にインストールした場合、まずはChameleon Folderのアイコンを右クリックして、「Options……」をクリックして下さい。

オプション画面が出て来て、最初は「Folders」タブが選択されていますが、まずは「Preferences」タブの項目を設定して行きます(下図の矢印)

Preferencesタブでは、全体的な設定(まさにオプション)を変更することができます。

黄色マーカーの項目の設定
  • Automatically Start with Windows: スタートアップ時にChameleon Folderを起動するかどうか。通常はチェックを入れる(起動する)でいいでしょう。
  • Enable Explorer enhancements: エクスプローラー拡張の利用。これもチェックで。
  • Show the Tray Icon: タスクトレイにアイコンを表示するか。Windows7以降なら余り邪魔にならないのでお好みで。ただ、ショートカット設定後ならチェックを外す(表示しない)でも問題ありません。
ホットキー(ピンク囲い)項目の設定

ここで設定したホットキーを実行することで、「Options…」の呼び出しを含め、自分で登録したフォルダーや最近使用したフォルダ、ファイルなどを開くことのできるコンテキストメニューを表示できます。

Chameleon Folderのコアとも言うべき部分なので、忘れずに設定しておきましょう。ここを設定すれば設定も変えられるので、タスクトレイのアイコンは非表示でも問題ありません。

なお、筆者はエクスプローラー起動のWin+Eと似たようなキーストロークで実行できる「Win+A」に設定しています。

 

基本的な使い方

※画像の番号に従って説明していきます。

1.まずはフォルダ登録

「Preferences」タブから「Folders」タブに戻って(あるいは、閉じてしまった場合は設定したホットキーからコンテキストメニューを表示し、「Options……」を選択する)、フォルダーの登録/編集を行います。

「Add Folder…」ボタンをクリックすると、フォルダ選択ダイアログが出ますので、登録したいフォルダを選択します(残念ながら、Windowsの「ライブラリ」を登録することはできません)。

ここでは試しに、このblog用の画像フォルダを登録してみます(実はもう1階層上のictは登録済みなのですが……)。

フォルダを選択してOKをクリックすると、更に新しいダイアログが出て来ます。

  • a: Title – 一覧で表示されるときのラベルです。デフォルトではフォルダのパスが入力されていますが、長すぎるのでフォルダ名のみなどにするといいでしょう。
  • b: Icon – 一覧で表示されるときのアイコンをドロップダウンから選択できます。いくつか種類があるので、分かりやすい物を選んでもいいかもしれません。
  • c:Path – フォルダパスは直接入力できないので、Cのアイコンをクリックしてフォルダ選択ダイアログを出します。登録後も編集できます。
  • d:Top level menu – Chameleon Folderの中のフォルダ……またはグループ分けです。標準では「コンピュータ」だけが登録されていて、各ドライブがその下に登録されています。最初はNoneでいいでしょう。ここにNone以外を選択すると、その項目にマウスオーバーした際に表示されます。

必要事項を入力・編集したらOKをクリックしたら、フォルダが登録されます。

 

2. 整理できなきゃ意味がない、Add Submenu

標準で登録されている「コンピュータ」のような、Chameleon Folderの中でグループ分けを実現するのが「Submenu」です。

2.「Add Submenu」をクリックすると、フォルダ登録時とよく似たダイアログが表示されます。

各部の機能はフォルダ登録のときと一緒なのですが、

  1. 「Path」テキストボックスは機能していない(ボタンもない)
  2. 「Top level menu」も選択できない(Submenuの入れ子は出来ない)

という違いがあります。そのため、分かりやすいグループの名前を入力して、Iconを選択したらOKをクリックしたらSubmenuが登録されます。

ここでは仮に、SampleというSubmenuを作って見ました。

個人情報の塊なので、モザイクだらけで申し訳ないですが……。先ほど登録したフォルダ「元画像」と今登録した「Sample」が表示されています。

Submenuと元画像の違いは、「Path」が空白かどうかで分かりますね。

 

3. 並び順を変更する「Up」「Down」

フォルダやSubmenuを登録すると、勝手な位置に挿入されますが、3のUp Downボタンを使って並び替えが出来ます。

やり方は一覧画面から位置を変えたい項目をクリックして選択し、Up, Downで順序を変えます。簡単ですね。

Sampleを持ち上げて、元画像の下に持ってきました。これでモザイクも多少は掛けやすくなりました。

なお、この「Up」「Down」ではフォルダをSubmenuの中に入れる/出すことは出来ません(スキップされます)。Submenuに後から入れたい場合は、次の4. の編集に進む必要があります。

 

4. 後からフォルダ・Submenuを変更する「Edit」

一覧画面からフォルダ/Submenuを選択して4. 「Edit」をクリックすると、編集画面が開きます。

これはSubmenuなら「Add Submenu」と同じ、フォルダなら「Add Folder…」ボタンを押して、最初にフォルダを選んだ後の画面と同じになります。

フォルダのパス自体を変えたい場合は、右上のアイコンをクリックすることで変更できることは登録時に説明した通りです。

ここでは、「Top level menu」を先ほど作ったSampleに変更してみます。

「Sample」の下に「元画像」が表示され、更に一段下がってSampleの下に入っているのが分かるかと思います。

 

5. 使わない項目は「Remove」で除外

「Remove」ボタンは使わない項目、間違って登録した項目を削除できます。

もちろん、フォルダを「Remove」しても、Chameleon Folderへの登録が解除されるだけで、実際のフォルダやその中身が削除されることはないのでご安心を。

また、フォルダが登録されているSubmenuを「Remove」しようとするとこのようなダイアログが出て削除できません。

そのSubmenuに登録されているフォルダを全て「Remove」してからSubmenuも削除してください。

削除の際には本当に削除していいか確認するダイアログが出ますが、基本的に取り返しの付かないような変更はあまり起きないので、じゃんじゃんOKしていいと思います。

 

最後に

思ったより長くなってしまいましたので(英語のソフトの紹介は疲れますね)、この記事を「前半」として、後半はその他の機能や、筆者が使っているときのちょっとしたTIPS、仕事術などをご紹介したいと思います。

もちろん、ここまで説明した内容だけで充分使えると思いますので、「お。便利そう」と思ったらじゃんじゃん使っていただけると嬉しいです。

それでは。

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