中小企業診断士の1次試験を受けてみた

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皆さん御無沙汰しております、楽して働きたい人です。いつもいつも久しぶりの更新になってしまっていますが、大体、ネタが溜まってから書くのでどうしてもこんな更新間隔になってしまいます……。 さて、ここ1年ですが、筆者は「中小企業診断士」という資格の勉強をしておりました(他にも色々やってはいましたが、それはまた追々、別記事で……)。

勉強方法としては、Web講座なるものを受講はしていますが、ほぼほぼ独学といってもいいスタイルです。そんなわたしが1年間勉強して1次試験を受験した感想、結果などを共有します(たぶん、ここにアクセスされる方は大なり小なり、企業の運営側であったり、社内コンサル的な立場だと思われますので)。

中小企業診断士って?

中小企業診断士とは、日本で唯一のコンサルティングの国家資格で云々……といった話は多分、他のサイトさんで散々語られているところだと思うので、少し違った視点からご紹介したいと思います。

最初に、そもそもコンサルタントというのを筆者は「(とくにIT関連では)結構適当なことを言っている胡散臭い業種」と思っていました。で、中小企業診断士の勉強をしてみて、「なるほど、そうもなるよな」というのが正直な感想です。もちろん、そうではない立派な方がいるのは当然なのですが…。

中小企業診断士試験の科目は7科目、うち、1科目に「経営情報システム」なる科目がありますが、これが実務として有効活用できるか? というとほぼ無理でしょう。

頻出問題で、令和元年度でも出題されましたが、ネットワークのOSI参照モデルなんぞ、一体どこのコンサルタントが使うのか

たしかに、情報系の学科の基礎的講義で取り上げられる内容ではありますが、「いやそうじゃないだろ」といった感じです(それならまだEthernetケーブルの種類とかWi-Fiの規格とか……いくらでも実務的な問題はあると思います)。

その他の科目については、私としては専門外のものが多いのでどこまで実務的か、実用的かの判断は難しいです。

しかし、「企業経営理論」に出てくるマーケティングについては(元々Webマーケティングに関わっていたのである程度基礎がありますが)、少し内容が古かったりはしますが、その分、歴史的な文脈に則った内容になっていると思いました。「運営管理」についても実務でそのまま利用するには厳しいでしょうが、「ぐぐる」ための基礎知識、文脈を得るためには充分かと思います。

「財務・会計」「経営法務」「中小企業経営・中小企業経済政策」については実際、中小企業内で必要とされる内容になるでしょうし、経済学は経済ニュースを読む役に立ちます。

総じて、「中小企業が頑張って欲しい内容の基礎~中級くらいまでパッケージしました」といった感じの試験かなと思います。

IT系のコンサル・業務効率化なんかをやりたいかたは、あわせて当blogを御覧いただけると便利かと思われます。

筆者の成績は?

2019/08/06時点での自己採点では、「ギリギリ合格…?」くらいです。

というのも、中小企業診断士の1次試験は全科目合計で60%以上で合格、ただし、1科目でも40%未満があると不合格というのが基本。

そして筆者の点数は、76点が2科目、68点が4科目、41点が1科目……と、60%以上は余裕なのですが、最後の41点の科目で自己採点に間違いがあったり、マークシートのチェックミスがあったりすると不合格……という、実にblogのネタ的には面白い微妙な状態となっています。

ちなみに41点の1科目は「中小企業経営・中小企業経済政策」。単純にとりかかるのが遅かったというのもありますが、暗記・時事が苦手というのがはっきりと出た結果となりました(その他の科目も暗記項目・法律項目は軒並み失点)。

勉強方法

41点という点数には目をつぶっていただくとして、その他の科目についてですが、休日を利用してネット講座の動画を見て、同じくサイト内にあるスマート問題集、過去問セレクト問題集を行うというのを9ヶ月ほど繰り返していました。

 

ネット講座の利点がスマホ、タブレットでもスキマ時間で勉強できる! ということなので筆者の勉強方法はかなり異端と言ってもいいでしょう。しかも時間を確保しているのに、何故9ヶ月もかかったかというと、そもそも筆者の通勤は自転車なのでスキマ時間に勉強というのが物理的に不可能だった、というのがあります。

一応、Bluetoothスピーカーや骨伝導ヘッドフォン(自転車でも走行中のイヤフォン、ヘッドフォンの使用は法律で禁止されています)なども活用してみたのですが、1回動画で確認した後ならともかく、新規の内容をこれで学習しても全く頭に入りませんでした。

なので、休日を利用して手でノートを取りながら動画講座を見る……というのを繰り返しました。マインドマップを応用した学習マップというのも用意されているのですが、動画を何度も繰り返しみる時間が確保できるならともかく、1回が関の山……という筆者のようなタイプの方は、間違いなく自分でノートを作成した方がいいです。後で見返すというよりは、手で書くことで記憶と動作、ノートの場所を関連付ける形ですね。

とはいえ、これだけで足りる方は相当記憶力の優れた方だと思います。特に、経済、運営管理、情報システム、財務・会計には計算問題が出題されますのである程度公式を覚える必要があります(各公式全てを暗記するよりは、式を変形できるように訓練した方が筆者は楽でした)。

それには、問題演習がいいですが、さすがにそれはSTUDYing内だけでは不足したので私は別に問題集を購入しました。これが最後の2ヶ月の仕上というか、納期間際に焦った感じですね。特に、年末から年始の多忙が凄まじく、風邪で4度寝込み、1週間の海外出張では歯痛でまともに睡眠時間も取れず、常に鎮痛剤を飲んでいる……という状態だったので、4ヶ月くらいは勉強を全くしていませんでした。

それはともかく、1次試験の内容は広く浅くというのが正直な印象なので難しい問題集にまで手を出す必要はないと思います。実際、筆者は「経済学」「財務・会計」以外は上2冊の問題を重点的に繰り返し繰り返し解くことに集中しました。もう少し難しい問題を含むスピードテキストもありましたが、短時間で全ジャンルを繰り返せる方が大事だと感じました。

もちろん、余り出ない問題も解ければ合格率はぐっと上がると思いますが、そんなことをするよりは前年度の中小企業白書を熟読するのがいいと思います。2次試験ではそれほど重視されないようですが、実務においては白書の内容は協力かつ、信頼出来るエビデンスとなりますし、各種支援政策についてはコンサルタントを志向するのであれば仕入れ原価なしで活用できる商品となります。ですので、筆者としては1次試験の結果によらず、この分野は改めて勉強しようと考えています。

終わりに

経営情報システムの内容には文句を言いましたが、中小企業のように「なんでもやる」人材が必要とされる環境では、実際に受験する/しないはともかくとして、もちろん転職する/しないも関係なく、勉強する価値のある資格であると筆者は考えます。

現在ではGoogleで検索することである程度の情報を得ることはできますが、どうしても分断された文脈の中での情報になりがちです。とくに、Webマーケティングの分野や運用管理などはそのような傾向が強いように思います。

そういった断片的な知識をつなぎ合わせて、力のある戦略として作り上げる(そしてそれに説得力を持たせる)基礎を得られるという意味で貴重な試験体系、科目であるように思います。

とはいえ、この資格を取っただけで転職できるか? 年収が上がるか? と言われると疑問です。そもそも、転職したいサラリーマンには人気ですが、肝心の経営者層に広く知られているか? というとそうでもないように思います。実際、筆者の会社では誰も知りませんでした。

ですので、当blog的には読者の皆さんは一定以上ITに強く、また勉強している方だと思うので、その強みを補間するという位置づけが最適ではないかと思います。

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