テレワークをしてなんだかオフィスにいたときより、外が気になるなぁと思ったことはありませんか? 筆者はテレワークして長いですが、割と困っています。
テレワークをして長い筆者ですが、自宅で仕事をする上で結構、外の音が気になるんですよね。近所の子どもが遊ぶ声や赤ん坊の泣き声はまあまあ、微笑ましいなぁですむのですが、問題なのが車の音。
特に、乗り降りのバタンバタンという音が大きかったりすると、「宅配来たかな」なんて気になります。
もっと悪いのが、夜間眠ろうというときですね。これは言うまでもなく睡眠の質を下げるし、そもそも睡眠時間が削られます。で、どうにも気になって歩き回って調べてみたところ、場所柄迷惑駐車が多いようなのです(割と自然豊かな場所かつ某アニメの聖地近く在住)。
また、筆者は中小企業診断士の登録予定者 (2021 年内予定)となっており、店舗や集合住宅の経営においては「単に迷惑だぞ」という以上の重大な被害がでることが予想されます。
そこで、なんとか迷惑駐車の対策ができないか、考えてみました。
- 職場や近隣の迷惑駐車に困っている人
- テレワーク歴13年以上
- 中小企業診断士試験合格者(登録予定)
- 幹線道路から少しだけ離れたところ在住
- 音やトラブルに敏感ないわゆるHSP 気質
- 自宅で音がつらくなるとふらっと喫茶店で仕事や勉強を始める
迷惑駐車が労働生産性を下げている? 対策方法は?
迷惑駐車で困ること
まず、もちろん路上駐車などであれば邪魔ですし、事故の原因にもなります。筆者は幹線道路に抜ける道近くに住んでいるので、近所の道はその道幅に対しては交通量が結構ある方だと思います。
ただ、危ないのもまあ困るのですがそれよりも日常的に困るのが、迷惑駐車に起因する騒音の数々です。
- 車の乗降音や荷物の上げ下ろしの音(迷惑駐車をするくらいですから、そこで静かにやろう……なんて考えてくれないようです)
- 道を塞がれて鳴らされるクラクションの音
- 酷いときは明確にトラブルになって揉める声(HSP 気質にはめっちゃきついです)
- その他、話し声(レジャー的に訪れる方もいるのですが、駐車場がないのです)
オフィス勤めのときもまあ音はしますが、やはり個人宅と比べると防音性能が高めで、かつ、物理的に距離が離れていましたから今ほどは気にならなかったように思います。
それに、筆者は車を持っておらず、必然的に個人用の駐車場は利用しないのですが、庭が広い方は庭に停められたり、アパートや駐車場、それから店舗の管理人さんでは、自分の管理する駐車場に勝手に停められたりと、ほぼ金銭的な被害を被っていると言っても過言ではない方もいるようです。
困りました。ということで対策を考えてみましょう。
対策その1. 警察を呼ぶ
結論から言うと、あんまり効果が期待できません。
なぜかというと、「公道上」であれば警察が動いてくれる場合もありますが、マンションや店舗などの私有地の場合、道路交通法の適用外であり、さらに警察には民事不介入の原則があるために基本的にはアテになりません。
さらに公道上であっても駐車禁止をつけてくれるくらいです。それも地域によりますが、今は道路交通法の改正により、駐車監視員にアウトソースされているところも多いので、より効果が薄いです。駐車監視員は、あくまでも公道上の放置車両の「確認」しかできないので、実際になにかアクションを起こしてくれるわけではありません。
対策その2. 管理者に連絡する
自分が契約している駐車場に迷惑駐車された、という場合にはまずはその土地を管理している会社・事務所に連絡を入れましょう。ただ、管理側もできる対策をした上でやられてしまっている、という場合が多いのでこれも望みが薄いですね。
これでさらに管理会社と気まずい関係になると、その後の生活がしにくくなることを考えると、あまり強く「なんとかしろ!」と言えないのもつらいところです(お互い被害者なので)。
また、そもそも迷惑な路上駐車には今度は上記「警察を呼ぶ」とは逆に、管理者も手出しができません。
そして、管理側としても個別に対応するとなればコストもかかってしまいます。訴訟となれば時間的な拘束も長くなってしまい、複数の集合住宅オーナーであったらとても手が回らないというのも実情ではないでしょうか。
対策その3. 迷惑駐車をする持ち主に「ここは駐車したらよくない場所だ」と思わせる
いやいや、「よくない場所」に駐車したらまずいと思ってたら、そもそも迷惑駐車なんてしないだろう? 確かにそうなんですが、世の中には「法律だから」「決まりだから」という理由ではなくて「別に駐禁とられないし」「友達の家があるし」「みんなやってるし」という身勝手な理由で迷惑駐車をする層もいます。
筆者の家の周辺は、結構「みんなやってるし」という層が多いように思います……。
かといって、車にガムテープで張り紙をはったり、ラクガキをしたり、もちろんパンクさせたりなんてしてはいけません。場合によってはこちらが器物損壊等で訴えられてしまいます。
そこで、本物そっくりな駐車違反警告ステッカーを利用して、迷惑駐車に対して警告をします。
このステッカーの魅力は、なんと言っても本物そっくりなところ(法的拘束力はないです)。
そっくりでなかったとしても、この赤・黒・黄色の配色は色彩心理学的に「どきっ」とさせる効果があります。蜂や毒蛇をみたときに、本能的に「どきっ」としますよね。あれと同じ効果があります。
他にも、
- 剥がせるシールタイプなので、のり・テープなどが不要。
- 「車種・車両ナンバーを記録、証拠撮影もあり」という内容なので、車のナンバーを記入しておくとより効果的
- 脅しの文章もばっちり入っています。
特に、「実は悪いことだと知っているけど、実際には何もされないし」とタカをくくっている人には、効果が絶大です。なにせ、実際に悪いことが起きるわけですから。
もちろん、「あそこは駐車できるよ」なんて噂が流れることもなくなります。逆に、「あそこ停めるとやばいからやめた方がいいよ」とそういう仲間内への逆口コミが期待できます。人間は信頼できる仲間内の情報や口コミを一番信じるので。
経営コンサルから見た迷惑駐車の悪影響
店舗の場合
まず、遠方からの顧客に対する機会損失になります。とくに、小売店の場合は影響が深刻で、自家用車でやってくる顧客は徒歩顧客よりも商圏が広く、また沢山購入していく可能性が高いため、客単価も高い可能性があります。
そうすると、単に顧客を1組逃すだけでなく、
- 平均客単価の低下
- 固定資産が活用できなくなる(有形固定資産回転率の低下)
- 駐車場が使えないというイメージがつき、第3次商圏の獲得が難しくなる
といった悪影響が発生し、イメージよりも経営に根深いダメージを与える可能性があります。とくに、有形固定資産回転率の低下については、駐車料金などが発生しない場合は期末の決算書類などから類推しようとしても難しい部分になってしまいます。
集合住宅の場合
集合住宅の場合は、さらに被害が直接的かつ分かりづらい形で発生する恐れがあります。
なぜなら、契約者にとっては当然自分たちが使うはずの駐車場が思うように使えないため、不利益が発生します。
それに加えて、どこの誰ともしれない人の車が(自分の駐車スペースではなくても)駐車場に止まっていて、治安の低下を感じるようになります。
そうすると、部屋自体に不満がなくても引っ越しを検討せざるを得なくなってくる世帯も現れます。
空室ができても、すぐに次の世帯が入居すればいいですが、そうでない場合はその期間は当然、家賃収入がなくなり、維持コストばかりがかかるようになってしまいます。さらに、入居者同士や地域住民・ネットに「迷惑駐車ばかりで駐車場が使えない」「治安が不安」となったらすぐに入居してもらえないどころか、同じ家賃での入居すら期待できなくなってしまう可能性があります。
このように、事業者にとっては直接収益に悪影響があらわれ、さらにその範囲が広いために対策せずに放置すると、経営事態に悪影響を及ぼしつづけてしまう可能性があります。
おわりに
迷惑駐車は、気軽にやってしまう人もいますが、それが巡り巡って色々な人に悪影響を与えます。
本記事で紹介した駐車違反ステッカーは、10枚入りで1,680円(1枚あたり168円、送料別)、50枚入りで6,380円(1枚あたり約127円、送料別)、100枚入りで11,380円(1枚あたり約113円、送料無料)、300枚入りで29,800円(送料無料)です。
1枚あたりはそれほど高くない商品ですので、近所の迷惑駐車に困っている方は、とりあえず 10枚入り、店舗や集合住宅のオーナーは50枚入りからためしてみるといいでしょう。